Pythonプログラミング超入門・演算子と比較演算子の使い方まとめ

プログラミング言語で計算をするための記号を「演算子」といい、数値などを比較するための記号を「比較演算子」といいます。
Pythonでばりばりプログラミングして色々なものを作るには、「演算子」や「比較演算子」の使い方をしっかり覚えなくてはなりません。

演算子と比較演算子の使い方はプログラミングの基礎中の基礎ともいえるもので、Python以外のプログラミング言語でも頻繁に使用します。

たとえば、比較演算子をよく利用するのがif文の条件式などです。
しっかりと適切に比較演算子を使わなければ、if文が意図したとおり動かなくなってしまうので、比較演算子の使い方はしっかりと覚えるようにしてください。

とはいっても、算数でおなじみの「+」や「ー」といった記号を使うので、覚えるのは簡単です。
なので、あまり構えず、リラックスして取り組んでみてください。

それでは、演算子と比較演算子を使って、実際にPythonで遊んでみましょう。

演算子の使い方

Pythonを使って計算をするための記号を演算子といいます。これには4つの記号があり、「+」「ー」「*」「/」があります。
それぞれ足し算、引き算、掛け算、割り算に対応しているわけですが、どのような動きになるのか、実際に打ち込んで試してみてください。

足し算

足し算をするには「+」の演算子を使います。
このように、足し算をすると普通に答えが表示されますね。

1 + 100
101

また、変数と演算子を使った計算もできます。

number = 100

number + 1
101

引き算

引き算の場合は「ー」を使います。算数と同じなのでわかりやすいですね。

100 - 1
99

もちろん、変数を使った計算もできます。

number = 101
number - 1
100

掛け算

掛け算は「*」を使います。ここは算数と少し違いますね。
もちろん、変数を使った計算もできます。

100 * 2
200


number = 50

number * 2
100

割り算

割り算をするには、「/」を使います。これももちろん、変数を使った計算もできます。

100 / 2
50


number = 100

number / 4
25

「=」と組み合わせた使い方

ここまでで紹介した演算子は、「=」と組み合わせて使うことで、変数などを計算したうえ書き換えることができます。
これは実際の動きを見ていただいたほうがいいかもしれません。

普通に計算するとこんな感じですよね。
けれども、これでは変数の中身は計算前のままになっていることがわかります。

number = 100
number + 10

print(number)
100

変数の中身を書き換えるには、このように記述しなければなりません。
こうすると、変数の中身がちゃんと計算後の数値になっていることがわかります。

number = 100

number = number + 10
print(number)
110

そして、「+」「ー」「*」「/」などの演算子のうしろに、「=」を続けて書くことで、少しばかりスマートな記述にすることができます。
こうすることで、コードがスッキリするので見やすくなりますね。

number = 100

number += 10
print(number)
110

比較演算子の使い方

比較演算子とは、2つの数値を比較するための演算子です。
2つの数値を比較し、その結果として「True(真)」「False(偽)」のいずれかの結果を返します。

この特性を活かして、if文の条件式で条件分岐を作ったりするのですが、とにかくプログラミングをしているとよく使うのが、この「比較演算子」です。
まさにプログラミングの基礎中の基礎ともいえるものですので、しっかりマスターしてください。

等しい場合

2つの数値が等しいかどうかを調べるときに使うのが「==」です。
等しい場合はTrue、等しくない場合はFalseを返します。

10 == 10
True

20 == 20
True

10 == 20
False

20 == 10
False

等しくない場合

2つの値が等しくないかどうかを調べるには「!=」を使います。
等しくない場合にTrueを返し、等しい場合にFalseを返します。さきほどの「==」とは真逆の動作をしていることがわかります。

10 != 10
False

20 != 20
False

10 != 20
True

20 != 10
True

どちらが大きいか比較したい場合

2つの値のうち大きい方を調べたいときには「>」あるいは「<」を使用します。
記号の口が空いている方に大きい値を置いたときTrueを返し、小さい値を置いたときにはFalseを返します。
また、両方の値が同じ場合にもFalseを返します。

10 > 20
False

10 < 20
True

10 > 10
False

20 < 20
False

両方の値が同じ場合にTrueを返したいときは「=」を組み合わせて使う。

さて、さきほどの例では、両方の数値が同じ場合にはFalseが返ってきていましたね。
そうではなく、Trueを返したい場合には「=」を組み合わせて「>=」や「<=」という形にして使います。

10 >= 20
False

10 <= 20
True

10 >= 10
True

20 <= 20
True

※「=」はかならず不等号の後ろに付けてください。=>や=<という形にするとエラーになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
算数でお馴染みの記号ばかりですので、わかりやすかったのではないかなと思います。

「演算子」と「比較演算子」を完璧に理解できたぞ!という方は、次のステップとしてif文の使い方を覚えてみてください。
if文を覚えると条件分岐を作ることができ、いよいよプログラミングらしいことをやっていくことになります。

プログラミング初心者のためのPythonを使ったプログラミングの基礎の基礎を解説する講座です。 今回の記事ではif文を使った条件分岐の作り方を解説しています。ifやelseを使った条件分岐は、プログラミングをしていく上で欠かせない概念なので、しっかりと身につけるようにしましょう。

それでは、今回の記事はこのあたりで。
最後までお読みいただいてありがとうございました!